【染まらずに帰った、見学の水曜日|キシミール体験ログ:DAY 02】

この記事は、キャストさんの
「体験入店や面接のシミュレーション」ではなく、一つの選択肢を得た
とある女性の1日の“擬似体験記録“である。
このログを目にしたアナタも、
何かを決断しなくてもいいし、何かの参考にしてもらえれば十分。
ただお店の雰囲気を「観に行っただけ」の日常なのだから。⸻
当店は『横浜駅』にて
創業40年の小さな個人経営店
ファッションヘルス《キシミール》です🧺
もしアナタが今、風俗店でのお仕事を選ばざるを得ない理由があって、やるかどうか迷っているのなら
この一編を試しに読んでみるのもアリだ。
答えは、最後まで出てこない。
けれど、読んだあとに実際に「どうすべきか」は、少しだけ整理されるかもしれないから。
記事内には、当店のオリジナル魔除けキャラクター「あぱらぎ」が“見届ける者“として登場するからね🐶
⸻
▫️0:うろ覚えの印象
夢の中で、彼女は歩いていた。
どこか見慣れた風景なのに、細部は曖昧で、輪郭がはっきりしない。
ふと、頭の片隅に言葉が浮かぶ。
——横浜駅にも、あったんだ。
店の名前は、なぜか最後まで思い出せない。
「キシミ……る?」
そんな語感だけが、残っている。〜〜
——ピピッ、ピピッ。
いまだに聞き慣れない
高めの電子音で、目が覚める。
枕元に置いた、黄色い目覚まし時計。
いつもより、音が大きく感じた。
カーテン越しに金色の朝陽が差し込んでいる。天気は悪くなさそうだ。
布団から出て、洗面所へ向かう。
顔を洗い、髪を結い、いつもの順番で朝の支度を進める。
ブラックのコーヒーを淹れながら、さっきまで見ていた夢のことを思い出そうとするが、
もう、ほとんど残っていない。
ただ、「不思議な名前」
そんな感覚だけが、ぼんやりと胸の奥に残っていた。
今日という一日も、なんの変哲もない。
⸻

あぱらぎ🔭:
「……おはよう。夢の中って深層心理の整頓場だから。
いつかどこか、何かと繋がるまで、そのままで大丈夫。
今日もいつも通りに過ごしていこうね。」
ビジネスコラム | 創業40年目|『横浜駅』の裏事情・情報ブログ|個人店【キシミール】
▫️1-1:昼職・日常
平日の昼間、彼女は派遣先のオフィスで事務仕事をしている。
白とグレーが基調のフロア。
キーボードの音と、電話の声が一定の間隔で流れていく。
仕事は淡々としている。
急かされることもなく、自分のペースで進められる。
派遣という立場も、彼女には合っていた。
深入りしすぎず、距離を保ったまま働ける。
仕事は嫌いじゃない。
質素な生活も息苦しいわけじゃない。
ただ、「来年は30歳か」
そんな数字が、ふと頭をよぎる時がある。
昼休み、今日はコンビニのおにぎりを食べながら、青っぽい空を眺める。
やっぱり、いつも通りの1日だ。
▫️1-2:回想と検索
作業を続けながら、意識が少しだけ過去に向く。
若い頃、「高収入」という言葉につられて、風俗店で働いたことがある。
期間は短く、二、三か月ほど。
「こんなもんだよね」
嫌悪というより、あのイビツさを割り切って、なりきって働いていた記憶。
その時は、ただなんとなく始めて、ただなんとなく染まって、ただなんとなく辞めた。
それ以来、生活が物足りなくなるたびに、同じ考えが波のように戻ってくる。
——また、妥協して副業しようかな。
極端に切羽詰まっているわけではないけど、
でも、「もう少しあったら」
そんな考えが、いつもどこかにある。
昨夜も、ベッドの中で求人サイトを眺めていた。
画面をスクロールしていると、ある店名が目に留まる。
——『横浜駅』で創業40年《キシミール》。
「あっ、去年も観たかも」
開いてみると、求人だけでなく、ブログ記事が並んでいた。
日付は新しい。
あの日からも定期的に更新は、続いている様子だ。
何気なく読み進めるうち、一文が目にとまる。
「見学だけでも、おいで」
「ママと世間話だけでも」
——見学、ママと世間話、だけ。
ただ、その言葉が、頭の片隅に残ったらしい。
⸻
あぱらぎ🔭:
「……そう、ふと思い出すんだよね。
けど、それだって忘れていいよ。
ちゃんと自分に合うモノが残りさえすればいいんだからね。」
▫️2-1:ついでの理由
水曜日の仕事終わり。
定時を少し過ぎて、パソコンをシャットダウンする。
「お疲れさまでした。」
軽く頭を下げて、オフィスを出る。
今日は、横浜駅で夜ご飯を食べるつもりだった。
前から気になっていたお店があって、それだけを愉しみに、帰り道の電車に乗る。
——たまには、雰囲気も味わおう。
とはいえ、まだ夕食には少し早く、空腹感もほどほど。
かといって、他に覗きたいショップもパッとは浮かばずにいた。
改札を抜けて、人の流れに紛れながら、ふと、昨夜見た求人記事を思い出す。
——そういえば、駅からも近かった気がする。
「……ついで、だし」
自分に言い聞かせるように、歩く方向を少しだけ変えた。
見学が目的だったわけじゃないし、決めに行くわけでもないんだから。
——外観を見て、店内を覗いて、それで帰ればいいか。
夜ご飯の予定は、ちゃんと残したまま。
あくまで今日は、ついでだ。
▫️2-2:いちおう電話して、向かう
横浜駅に着いて、人の流れから少し外れたところで立ち止まる。
ビルの入口までは来た。
「そういうお店がある感じはしない…かな。」
スマホを取り出し、画面を見つめる。
——電話、一応しとくか。
求人記事の下の方にあった番号。
「見学だけでも、おいで」
そう書いてあったわけだし。
——ま、変な人が出たらやめよ。
深呼吸して、発信ボタンを押す。
待機コール音は、思ったより短かった。
「お電話ありがとうございます♪キシミールです🎶」
その日に出たのは、よそゆき声の女性。
——あ、女の人だ。
「えっと……求人を見たんですけど、
見学って、できますか?」
一瞬の間。
でも、変な沈黙ではない。
「ええ、大丈夫よ♩今からかしら?」
——ほんとに、急でもいいんだ。
「はい。ちょっと、近くにいるので」
「じゃあ、気をつけて来てね。二階だからね」
それだけ。
営業っぽさも、探るような質問もない。
通話を切って、スマホをポケットにしまう。
——思ってたより、フツー。
2階へと階段をのぼりながら、胸の奥にあった緊張が、少しだけほどけていく。
《キシミール》と書かれた室内看板の前に立つ。
写真で見た通りの外観。
どこか手作りの感じさえある。
扉の前でいったん立ち止まる。
——うん、変な人だったら店先で帰ろう。
入り口を覗き込むと、
「こんばんは。さっきお電話くれた方?」
電話の声と、同じ人。
「はい」
「どうぞ〜、今日は一段と寒いわよね〜、外…寒っ…」
——あ、別の意味で変な人かも?
迎え入れられて中に入る。
勧誘もないし、むしろ世間話しか…
してくれない。
ただ、「観に来た人」
として、扱われている。
それだけで、肩の力というか、少し気が抜けた。
⸻
あぱらぎ🔭:
「……あはは、拍子抜けしたみたいだね。
『観に来た』だけでも勇気がいったはずなのに、いつのまにか気も和んで。
けど、警戒心を持つのだって、自分を大切にするために忘れてなくて、偉いよ。」
▫️3-1:店内とママ
店の中は、思っていたより明るかった。
というより、家庭電球のような明るさだった。
お店としての煌びやかな装飾はなく、そういったお店特有のいやらしさもないし。
ただただ、“生活の延長“のような空間が広がっている。
棚などに置かれた小物や、TV台に敷かれた布、壁には手描きの絵が飾られている
——ファンシーなのが、好きなのかな。
そんなことを、自然に思う。
ママは、受付に座って、世間話を続ける。
最近の寒さのこと、体調のこと、仕事は大変か?など。
深い話でも、軽い話でもなくて、質問攻めされている感じもしない。
——あ、別に、見極められてないんだ。
その安心感が、思った以上に大きかった。
「お腹空いてない?」
そう言って、ママは小さなお菓子を差し出す。
——このあと、ご飯なのに。
一瞬そう思うけれど、断るほどでもないし。
「いただきます」
口に入れると、普通に、美味しい。
感動的な味…なわけないけど
でも、場の空気を、ちゃんと味わっているみたいだった。
——変なの。…微妙に落ち着くじゃない。
それだけ、ここに居る時間を若干忘れていた。
▫️3-2:核心の一言?
ひと通り話して、そろそろ帰らなきゃね、という空気にしてくれた。
立ち上がるとき、ママが、ふと思い出したように言う。
「あっ、あなた」
振り向く。
「私、好きよ。あなたの感じ」
少し笑って、それだけ言うのかと思ったら、ほんの間があって。
「どうせ働くなら、嫌いな自分にならない所がいいわよね🤔」
おもむろに考えるような、想像を働かせているような。
真剣なような、マイペースなような。
——え、最後は一緒に他のお店を探してくれるの?
そう思ったけれど、「あっ、もう今日はお開きね〜」と、見送ってくれた。
ただ、ママの立ち姿や、お菓子を渡すときの手つき、視線の外し方。
そういう全部が一緒になって、その言葉が、お土産みたいに印象に残った。
「今日は、見学だけ、ありがとうございました」
そう言って、彼女は《キシミール》を出る。
何も決めていない。
ただ「またね👋」と、友達みたいな別れ方をして。
なんだったのだろう、あの空間で時間を、
ぼんやりと過ごしただけだった。
⸻
あぱらぎ🔭:
「……無理に染まらなかったね。
そう、自分の色のままでいいんだよ。
キミ色の原色で居られる場所を見つけていこうね。」
【女性キャストへの取り組み| 創業40年目|『横浜駅』の裏事情・情報ブログ|個人店《キシミール》】
▫️Re:帰り道
店を出て、彼女は夜ご飯の店へと向かって歩き出す。
横浜駅へ続く道は、さっきよりも妙に、鮮やかさがハッキリして見えた。
看板のネオン。
南幸橋のイルミネーション。
各店先から漏れる淡い光。
——あれ、こんな感じだったっけ。
足取りは変わらない。
特別な高揚感だってあるわけでもないのに。
ただ、歩きながら、
「三十代」という言葉が、ふと頭をよぎる。
焦らないように。
不安がらないように。
だけど、
——やるなら、ちゃんとしなきゃな。
“なんとなくじゃなくて、
私はどういう性格でいたいのかな?“
イビツな色に染まらずに、自分のままでいる、という感覚。
誰かに決めてもらうのでもなく、流れのままなりきるのでもなく。
ちゃんと、自分の色を濁さずに進むこと。
——お目当ての夜ご飯のお店の看板が見えてくる。
今日をちゃんと味わおう。
先ずは、それだけでも十分だと想えた。
Fin.
⸻
「なんとなく」も悪くはないけれど、
「なんとなく」が自分の直感となるような。
《キシミール》は、人を染める場所にならず、ここで同じ時間に身を置くことで、
生き方のリズムがゆるりと揃う居所にしたい、と考えている。
風俗店でのお店選びでも、「大金や即金」だけじゃなくて、それぞれのタイム感、心身を守るペースという面も、大事だと思う。
色褪せない時間の流れというか、貴女の色が際立つようなところ。
そういう場所が、きっとある。
《キシミール》では、貴女が風俗店を選ばざるを得ないときだからと言って
うちのお店で働くことを決めなくても構わない。
貴女の人生がちゃんと前進してくれるのなら、それだけで事業経営者として、働き甲斐があったのだから。
⸻
あぱらぎ🔭:
「……1日お疲れさまでした。
働くってね、日常を調える作業でもあるから。“ここならリズムやペースに無理が来ないな“って居場所で、自分の発色を、調光していければイイね。」

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