【腑に落ちたら、よく眠れた。引力の正体|キシミール体験ログ:DAY 06】

当店は『横浜駅』にて
創業40年の小さな個人経営店
ファッションヘルス《キシミール》です🧺
今回の擬似体験ログは、「引力」と「直感」のお話。
実は、誰にでもあると思う。
理由はうまく説明できないのに、なぜかずっと気になり続けていることって。
今回は、その“引っかかり”が、ある夜ふっと腑に落ちるまでを描いた、ゆるく軽やかなエピソードだ。
このシリーズには、オリジナル魔除けキャラクター「あぱらぎ」が“見届ける者”として登場するぞ🐶
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▫️0:気になったら、だいたい調べる
夜ごはんは、Mドナルド。
ひとり、カウンター席。
ポテトをつまみながら、スマホをぼんやり眺めている。
ひと息付くのに丁度いい時間。
──あ、この新作ウマっ🍔
……って、思いながら画面をスクロール。
アタシは昔から、こんな性格だ。
気になる人がいたら、わりとすぐ声をかける。
気になるモノがあったら、だいたい調べる。
気になる違和感は、そのままにしておけない。
「ま、いっか」で流せないタイプ。
だから仕事も、遊びも、引っ越しも、わりと直感で動いてきたほうだと思う。
……でもね。
そんなアタシにも、ひとつだけ例外がある。
ずっと気になってるのに、なぜか行動に移してない存在。
調べては閉じて、忘れた頃にまた思い出して、「まだあるんだ」って確認するだけ。
それを、もう何年も繰り返してる。
理由はあるようで、ないような……
ただ、気にはなる。
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あぱらぎ🔭
「……彼女はいわゆる肌感覚で捉えられるタイプなんだね。ちょっとした違和感、居心地、香りや空気に敏感。
選り好みじゃなくて、疑問系で。」
ビジネスコラム | 創業40年目|『横浜駅』の裏事情・情報ブログ|個人店【キシミール】
風俗の仕事をしたことはある。
デリヘルで、何店舗か。
昼職だけじゃどうにも回らなかった時期、選択肢として悩みはしたけど、「どんな世界なん?」で入ったのがイキサツ。
正直、ダルいってより、「毎日がダルく感じてきちゃう」って感覚。
生活の穴を埋めるため、目の前を乗り切るため、しゃあーないよねって。
店舗型は、実は未経験。
なんとなく縁がなかったし、派遣型のほうが気楽だと思ってた。
──けど。
年齢を重ねて、世の中の空気もブッソー??に変わってきて、少しずつ不安が顔を出す☻
移動。場所。
誰にも守ってもらえない時間。
「そろそろ、店舗型もアリかも」
そんなことを考え始めた頃だった。
『横浜駅』にあるじゃん。
駅も近くて便利だし、名前も目にとまりやすっ。
《キシミール》。
……あれ?
なんか、知ってる、デジャヴ?
いや、前にも実際見たことあるよね。
それ以来、ふとしたタイミングで思い出す。
検索して、HPを開いて、一通り眺めて、閉じる。
「あ、まだある」
それだけ。
問い合わせまではいけなくて、応募する勇気も出ないわけで。
なのに、頭の片隅に変な語呂が残るのね、これ。
「店舗型に移るか……」で、また思い出す。
気づけば、それをもう2年くらい繰り返してる気がする😇
不思議なんだけど、ずっと視界の端にあるような存在。
てか、寧ろナニかに見られてる?!
ゾワっとするんだけど!たまに!!
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あぱらぎ🔭
「……おっと。本当に勘がいい子だね。
不器用だけど、引力も直感も働かせてる。あとはしっくりとくる巡り合わせだけだね。」
Mドナルドを出て、自転車にまたがる。
さすがに夜風が冷たくて、ペダルを踏むと、頭の中も一緒に回り出す。
……てかさ。
なんで、行かなかったんだっけ。
《キシミール》
答えは、実は分かってるのよ。
大手広告には出てない。
有名な求人サイトにも載ってない。
口コミも、比較も、ほぼできない。
風俗で“安心感”を選ぶなら、普通は逆だよね。
在籍が多くて、収入が見えて、条件を横に並べられるところ。
それが、セオリーじゃないの?
なのに《キシミール》は、
全部その逆を行ってるやん。
……選ぶのギャンブルじゃん?
そりゃ、怪しいよ。怖くないわけない。
だから選ばなかった。
それが本音なのよん。
でも。それなのに、気になる。
怪しいから避けたはずなのに、「風俗で働かなきゃ」ってときには、いつも視界から消えない。
思い出して、検索して、また閉じる。
「なんで広告も求人も載せないの?」
「なんで、こんなに気になるの?」
その問いを、私は2年間、ぐるぐるチャリと一緒に回し続けてきた。
答えが出ないままのサイクリング🚲
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あぱらぎ🔭
「……正直で素直な子だよね。
分からないまま、選びたくないのは当然。紆余曲折はあっても、そのまま真っ直ぐな人でいて欲しいよ。」
【女性キャストへの取り組み| 創業40年目|『横浜駅』の裏事情・情報ブログ|個人店《キシミール》】
帰宅して、お風呂も済ませて、
ベッドに寝転がる。
髪も雑に乾かすからだいぶボサボサ、部屋はシズケサ。
今夜もダラダラしつつ、なんとなくスマホを手に取って、久しぶりに《キシミール》のHPを見るかって開いた。
……あ。
デザイン、変わってる。
前よりも、明るく可愛くなってる。ウケる。
相変わらず独特の雰囲気だけど、謎に“今の自分”の目に馴染む。
スクロールしていると、ブログがあったのも思い出す。
「めっちゃ、いっぱい書いてるじゃん」
——しかも、それ、ずっと知りたかった内容やん。
読み始めて、すぐに分かった。
ここは、風俗を“娯楽”として消費する人に向けた場所じゃない。
数字を競って、集客を煽って、
欲望が渦巻くようなあの空気がない。薄い。
必要な分だけ、必要な人と、
無理のない関係で成り立ってる。
それは、「お店にいる時間」よりも、
お店を出てからの生活を整えるための準備期間として、この場所を使ってほしいから。
……なるほど。
ページを読み進めるうちに、胸の奥のつかえが、すっと落ちた気がした。
価値観の話だった。姿勢の話だった。
関わる人との、向き合い方の話だった。
そこで、ようやく気づく。
あ、だからか。
怪しいって怖がってきたけど、温度に気になってたというか、香りに惹かれるというか。
なんかアタシ、子犬みたいじゃん🐶
ただ——風俗の捉えどころが、他と違ってただけ。
“こういうお店を経営するからには“って理由が、ちゃんと、そこに書いてあった。
2年間、引っかかり続けていた違和感が、ようやく意味を持った気がした。
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あぱらぎ🔭
「……うん。もう警戒しなくていいって、本能で気付いたみたいだね。
あとはじっくり馴染めるかどうかを見極めたら善いよ。」
▫️Re:今夜は、もう考えなくていい
スマホを、そっと伏せる。
もう、これ以上は訝しまなくていい。
大手の広告とか求人サイトに載ってないとかも、どうだっていい。
風俗ファン向けより、“イイ男になるべく女性から学びたい紳士見習い“のためのお店
日常生活で老若男女からモテる男になるために。敬意と慮りを養え。
女性たちも、優しく穏やかな男性を、励まし、労わり、応援してあげて。
ずっと気になっていた理由が、分かってきた。
変なお店だよ、いい意味でね、いい意味で。
──布団に入って、部屋の灯りを落とす。
久しぶりに、頭の中がクリア。
「あぁ、スッキリした」
思わず口にして、目を閉じる。
今日は、よく眠れそ…ぅ…💤
——Fin.
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日々は、ちょっとずつ前進する。
何事もはじまるまでに歯車、噛み合わせはある。
今回は、ただ、納得して、落ち着いた日の記録。
「腑に落ちる」
これが一つの、なにかが動き出すキッカケ、アイズ。
このお仕事をしていると、不安だったり、不満だったりで、眠りの質が落ちてくることも、よくあること。
《キシミール》は、やむを得ず風俗店でのお仕事を選択した女性が
安心して眠れるようになる
そういうお店にしなきゃって思う。
じゃないと、経営者だって眠れない。
創業40年でも、まだ道半ば。
まずは直感的に「安心」してもらえて
ここなら「再出発できるかも」って感じとってもらえるように。
やわらかい引力で、必要な人に届く、事業で在り続けたい。
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あぱらぎ🔭
「……今日もお疲れさま。
刺激の強い世の中だからさ、穏やかの糸口を皆んな探している。
引力ってね、引っ張られる力だけじゃないよ。惹かれ合うのも引力。
キミも安心できたなら、次なる道へ、いざRe:スタート。」

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