【見えない橋を架ける人。——ユニーク・カリスマ】

ひとつの報せが、胸をざわつかせた。
LUNA SEA
そのドラマー、真矢 さんが旅立ったという発表だった。
56歳。
あまりにも若い、と言いたくなる年齢だ。
けれど、彼が遺したグルーヴは、年齢という数字のテンポには収まらない。
巨大なステージで鳴り轟くドラム。
音楽番組での朗らかな笑顔。
ヴィジュアル系という尖った世界観の中で、どこかお茶の間に届く温度を持った存在。
私は同年代ど真ん中ではないけれど。
それでも、LUNA SEA活動再開後の第二幕を、中高生としてリアルタイムで感じていた。
あの頃、ラジカセのスピーカー、ヘッドホンから流れてきた音。
カラオケで歌ったり、バンドでコピーしたあの青春。
音楽仲間やライブハウスで出会った多くの人たちとも、共通言語としてLUNA SEAはそこに居た。
あの時代を過ごした世代にとって、まだTV番組やタイアップで音楽に触れてきた我々にとって、確かな影響をもたらしてくれた。
時代の燈がまた一つ、STYLEとして刻まれた。
深く、お悔やみとご冥福をお祈りしたい。
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ワッカ閣下:
「“STORM”のように駆けぬけ、“PRECIOUS…”を遺していったドラマーだった。心より哀悼の意を表する。」
ヴィジュアル系というジャンルは、そもそもメディアやライターが名付けた名称だ。
メイクや衣装はもちろん、あの独特な
耽美の要素。
色濃い世界観。
抑圧と破壊的な儚さ。
LUNA SEA は、その中でも、あとに続く系譜に一つの答えを示した、格別だった。
ヴィジュアル系という概念と
“メンバーそれぞれが強烈な個性を放つ集団“
そのカタチ、パッケージがLUNA SEAによって、世に浸透していくスピードを加速させた。
その中心で、背中を押すようにリズムを刻んでいたのが、ドラマーの 真矢 さんだ。
だが、彼の真なるカリスマは、少し違っていた。と、私は捉えている。
ステージでは強大な存在感。
しかし音楽番組では親しみを感じさせてくれ、ときにいじられ、その場を和ませる。
地元のイベントで和太鼓を叩く姿もあった。
ジャンルを越えた交友関係も広かった。
ロックミュージシャンの最前線に立ちながら、日常生活の空気を隠さない。
まるで、カリスマ生活と人間生活を往復しているようだった。
孤高の一点突破ではなく、人と人のあいだを行き来する存在。
私はそこに、ひとつの言葉が浮かんだ。
Unique Charisma(UC)。
唯一無二でありながら、近くにいる。
遠くで輝きながら、日常に触れている。
それが、真矢さんの放っていた輝き、眩しさだったのではなかろうか。
⸻
ワッカ閣下:
「“ROSIER”のように華やかでありながら、“I for You”の気持ちと愛嬌で人に寄り添う。
あれが正にUCたる所以だろう。」
カリスマと聞くと、どうしても“孤高”という像が浮かぶ。
誰にも真似できない。
簡単には近づけない。
高みに立ち続ける存在。
けれど、Unique Charisma は少し違うのだと想える。
UCとは、
孤高の象徴というより、橋渡しの存在だ。
ジャンルとジャンルのあいだ。
舞台と日常のあいだ。
緊張と笑顔のあいだ。
そのあいだを、自然体で行き来する。
カテゴリーは、往々にして外側から貼られる。
「ヴィジュアル系」
「ロックバンド」
「芸能人」
けれどUCは、その枠に垣根を設けない。
越えようと意気込むでもなく、
壊そうと叫ぶでもなく、
ただ在り方そのもので、境界線を薄くしていくよう。
気づけば、その人の周りには独自の空気が生まれている。
ジャンルを横断する空気。
緊張をほどく空気。
人を繋ぐ空気。
UCとは、存在そのものが“かけ橋“になることなのかもしれない。
それも、無理なく、ごく自然に。
⸻
ワッカ閣下:
「これが彼の“BELIEVE”、信頼感だ。
壁を取っ払うというより、善い影響を分け合う。
そういうご近所さん、お隣の兄貴のような、そんなリスペクト。」
【女性キャストへの取り組み| 創業40年目|『横浜駅』の裏事情・情報ブログ|個人店《キシミール》】
カリスマは、遠い世界の話だろうか?
なんらかのステージに上がった人だけの称号だろうか?
私は、そうは思わない。
私たちは皆、どこかのカテゴリーに属している。
家族の中での自分。
友人関係での自分。
仕事の場での自分。
親としての自分。
肩書きや立場は違っても、それぞれの場所で役割を持っている。
けれど、そこを完全に分け隔てたりもなく、かといってわざわざ共有するのでもなくて。
それぞれで得た“善い部分“をお裾分けし合う。
仕事で学んだことを、家庭で活かす。
家庭で育んだ優しさを、職場で発揮する。
趣味で得た感性を、誰かとの対話に混ぜる。
別のカテゴリーで得た経験を、好影響として手渡していくみたいに。
語りすぎることでもなく、隠し立てすることでもなく、ただただ自然な橋渡し。
なんとなくだけど、誰かの世界を少し広げる存在。
それがUCなら、私たちにも、出来ることはあるのだから。
⸻
ワッカ閣下:
「“SHINE”のように、自分の光で輝いてみるのだ。
他人の光に憧れるだけでなく、照らされるだけでなく、お互いに光を分け合う。それが太陽系の魅力である。」
私も、《キシミール》も、孤高でなくていい。
高みに居ることより、誰かと誰かのあいだに立てる存在でありたい。
そして私も、小さくとも、短くとも、橋を架けたい。
カテゴリーとカテゴリーのあいだに。
仕事と日常のあいだに。
緊張と安心のあいだに。
私は、のぞいていきたい。
肩書きも、先入観も、自分で決めてしまった枠さえも。
地味でもいい。
名声もなくていい。
ただ、素晴らしいと想える、そんな感情と感覚を、行き来できる人でありたい。
想えば、真矢 さんは、色んな人たちに、そんな“見えない橋”を架け続けた人だったのかもしれない。
音楽業界の第一線を駆け抜けながら、日常の体温を忘れずに。
唯一無二でありながら、誰かにとっての“身近な光”であり続けた。
それが、Unique Charisma。
ならば私も、誰かの世界を少しでも広げられる存在で在れたら。
慎ましくとも、UCで在る自覚を、胸に。
⸻
ワッカ閣下:
「彼は、確かに我々へと“WISH”を贈ってくれた。
“MOTHER”が私の世界を生み出してくれたように、我々も誰かの世界を少しでも広げられる人物で在ろう。
UCの覚悟を胸に、敬礼🫡」

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